経営者が求める「成果をあげるためには?」
新たな取り組みやプロジェクトにおいて「成果」を求めるときに、
個人に対してその「成果」を求めることもありますが、
私の関わるお客様の多くは、部署や部門、プロジェクトグループに
成果を求める取り組みをするケースが多いです。
今回の月イチ脳レッジ!は、
個人ではなく集団で成果をあげる
注意点についてお伝えしていきたいと思います。
それでは月イチ脳レッジ!スタートです^^
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月イチ「脳レッジ!!」第115回:
経営者が求める「成果をあげるためには?」
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チームと聞くと…
大きな会社や組織をイメージしがちですが、
これは大きなところに限ったことではありません。
小規模な会社や事業所(クリニックなども)についても
成果に言及した時で考えると参考になるかと思います。
それでは、“成果の上がるチーム”とはどういうものなのか?
どんな組織にも必要ではあるが、その定義も基準も
曖昧模糊としているため、目標とすべきではない。
主には5つの重要な特徴があります。
(1) 少人数で構成されている
(2) 共通の目的とその達成に責任を持つ
(3) メンバーが互いに補完的なスキルを有する
(4) 意見をメンバー間でしっかり共有している
(5) メンバーの相互責任がある
よく言う「チームワークのよいチーム」が
成果の上がるチームというには定義や基準が曖昧すぎます。
さらには…
「成果の上がるチーム」がこうした特徴を持つ理由は、
「よくあるチーム」を考えるとわかりやすくなります。
「よくあるチーム」は、メンバーの数が多くなり、
目的意識が曖昧になり、責任の所在も曖昧になりがちです。
目標や責任が明確でないと、1度そのチームに入ってしまえば
悪く言えば「所属しているだけ」「やってるフリ」でも問題がなく、
ビジネスでなく家族的なつながりに執着していく…
イメージできますよね?^^;
責任回避の状況に陥りやすいわけです。
チーム全体の目的達成のための責任どころか
メンバー自身の責任も曖昧になりがちです。
また、気の合う人、同じ部署や業務が
同じメンバーが中心になることも多いので、
年齢や経験でのバランスが重視されて構成されるわけで…
そうなると、メンバーの専門性は似たり寄ったりになるか、
リーダーと同じような考え方のメンバーになるか、
どちらかになります^^;
リーダーと同じようなメンバーであれば
“とてもデキる人”なのでは?!と思いませんか?
しかし、「デキる人」を集めても
意外にも「よいチーム」にはならないのです^^
本来、メンバー選定の基準は、相対的な優秀さではなく、
“絶対的なスキルの有無”でなければならないからです。
ここでいうスキルとは、お互いに補完しあえるスキル…
お互いに足らない力を持ち合わせていることです。
野球やサッカーのようなスポーツの世界でも
同じチカラ(同じポジション)のものばかりいても
うまくいかないですよね!
要するに…
似た者同士にならないことが重要だということです^^
もし該当者が社内にいないのであれば、
社外から足らないスキルを確保すればいいのです。
これは日頃の組織における適材な求人という考え方でも
あるし、コンサルタントなどにスキルを補填してもらう
ことも一つでしょう。
コンサルタントはチームにはどっぷり入らないと
思いますが、外部有識者としては適任でもありますよね^^
また、違う部署や部門、違う会社や業界の論理から、
見てもらい意見・否定してもらうことも、
成果の上がるチーム作りには欠かせないでしょう。
それが時間経過とともに頼もしい「仲間」となるのです。
これら5つのポイントを
意識しながらメンバー構成を
してみてください。
必ず今までとは違った成果が見られるでしょう!