ビジネススーツが売れない時代…紳士服業界の苦悩!
暑い日が続きますが、まだまだ暑さもこれからですよね!
私は暑いのがとても苦手なので暑さ対策が必要です(`_´)
…ということで、
今年は清涼感のあるセットアップを揃えました(^^)
でもでも世の中のビジネスマンは、クールビズとは言え、
決して涼しい服装ではないので大変な時期…
そんな中、「速乾」「冷感」といった
クールビズ商戦が熱を帯びているのですが、
その裏では、ビジネスウエアを主力に稼ぐ紳士服メーカーの
足元の業績が振るわないようです。
今回はそんな紳士服業界の苦悩にフォーカスしました!
それでは月イチ脳レッジスタートです^ ^
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月イチ「脳レッジ!!」第117回:
ビジネススーツが売れない時代…紳士服業界の苦悩!
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紳士服メーカー大手4社の
「青山商事」「AOKIホールディングス」
「はるやまホールディングス」「コナカ」
の4月の既存店の売上高は、
各社とも前年同月比で2~4%下回っているとの発表。
2017年度決算は、青山とAOKIがわずかに営業増益だったのですが、
既存店売上高は4社ともに前年割れとなったようです。
紳士服メーカーの業績が伸びない最大の理由は、
スーツ需要の減少にあります^^;
業界最大手の青山商事は、シャツやコート、礼服なども
幅広く取り揃えているわけですが…
売上高の約3割をスーツで稼でいるそうです(^。^)
総務省の2016年の家計調査によると…
1世帯当たりのスーツへの年間支出額は約4,200円。
2000年の8,800円と比べ、半分以下に減っているのです。
大手各社は20代の就活や新卒社員、
50代以上の紳士服固定客の需要を取り込む一方、
とても苦戦しているのが30~40代なのです。
IT企業をはじめ、年間を通じてオフィスカジュアルな服装で
勤務するスタイルが増えつつあるわけです。
私もその中の1人ですが(^o^)笑!
そんな中、「ORIHICA(AOKIの展開)」や
「THE SUIT COMPANY(青山の展開)」などの
店舗展開で大手は若者シフトのイメージ店舗を展開するわけですが…
これら若者向けの業態では2~3万円程度の
セットアップスーツが売れ筋の主流であるようで、
百貨店と比べれば安いものの、
若者はあくまで低価格志向であるようです^^;
さらに追い討ちをかけるように、
安い価格で販売する企業(UNIQLOなど)も現れ、
カジュアル化、低価格化が30~40代の顧客の囲い込みを
難しくしているのです。
また、紳士服大手各社のネット販売比率は
1~2%程度にとどまるため、
アパレル市場のネット通販比率の約10%超に達するなか、
サイズ感での障壁があるとは言え、ネット戦略の遅れが否めない。
(前回のIKEAと同じですね(*_*))
スーツはビジネスマンの買い替え需要が見込めるうえ、
流行の影響を受けにくいため、アパレル企業と比べて業績は
底堅く推移してきたようです。
しかし、スーツ市場の需要が高まらない今、
現状維持が精いっぱいになって来ているようです(//∇//)
そんな劣勢に立たされる紳士服業界も
M&Aや多角化の波が来ているようで…
青山商事は、2015年に靴修理屋さんの
「ミスターミニット
(街中、地下街、百貨店などでよく見かけますよね^ ^)」
の運営会社を買収しています。
AOKIもカラオケ店やマッサージ店を展開し、
事業の多角化を図る動きを出しているようです。
縮小をたどるビジネススーツ市場に主軸を置きながら、
今後の成長を実現するのはとても難しいでしょう。
新たな改革ないし動きに注目ですね!