クオリアメルマガ

建設市場の現状

おはようございます。

クオリアグローバルマネジメント株式会社、

経営コンサルタントの平野です。

クオリアでは、建設・建築、

士業、医科・歯科、

サービス業などの様々な業種の

コンサルティングを

させていただいております。

 

このたび、建設業特化のメルマガ発信をする経緯を

少しお話したいと思います。

 

私は昔建築業界で仕事をしていました。

愛地球博が開催していた頃、中部国際空港や百貨店等、

売上はものすごく増収しました。

 

その時私が思った事・・・。

 

こんなに売上が増加して、
こんなに忙しいのに、なぜお金が無いの?

 

試算表や決算書では利益がでて、
税金ばかり払って本当に儲かっているの?

 

売上は増加しているのに、

スタッフは頑張っているのにお金が無くて還元できない。

そのカラクリがわからず、

とても悔しい思いをしました。

 

皆さんもこんな経験をした事はありませんか?

会計の数字がなんとなく、ピンとこない感覚・・・。

 

 

その後会計の仕事に携わるようになって、

初めてそのカラクリがわかりました。

 

建設業・製造業独特の処理があり、

会計と現場がリンクしない要因やズレがわかれば

企業はもっと良くなる!!

と今回のメルマガ発足に至ったのです。

 

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建築業のための勝ち抜きメルマガ 第1回:

建設市場の現状

 

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2008年のリーマンショックの不況以降、

建設企業の現状は2012年から徐々に回復してきました。

新設住宅着工戸数(国土交通省「建築着工統計」参照)も、

2009年の775千戸だったのが、

2016年は974千戸と約25%増加となっており、

売上高営業利益率の推移を見ても

2008年から増加傾向にあります。

スクリーンショット 2017-10-26 13.53.02

粗利益が増加した要因の1つとして、市場の動向が考えられます。

新築・賃貸・リフォームいずれも上昇傾向にはありますが、

それぞれどんな年齢層に需要があるでしょうか。

 

 

 

グラフで見てみましょう。

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(資料)平成28年度住宅市場動向調査(国土交通省)

 

この分布をみてみると、注文・分譲住宅・中古住宅は、

30代~40代が6割~7割、

賃貸物件は30代未満~40代が8割となっています。

その反面リフォームをした住居に居住しているのは

50代~60代以上が8割以上を占めています。

 

総務省の資料からみてもわかるように、

今後高齢者は増加し、少子化も進むため

50代以上の年齢層が増加してくると、

新築からリフォームの需要が増加傾向にあります。

また、現在60代以上の世代の減少も進み、

同時に空き家問題がより深刻化する時代が

到来するのではないでしょうか。

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人口の少子高齢化は、それだけに留まりません。

総務省の労働力調査によると、建設業就業者数は減少しており、

2016年には「55歳以上が約34%」

「29歳以下が約11%」と高齢化が著しいです。

 

今後は若年層の取り込みや人材の定着が必要不可欠となってきます。

働きやすい環境作り・人材育成の体制作り・充実した福利厚生、

あるいは今いる人材で回せるような仕事の確保など、

企業自体もまた違った視点で変わらなければならない時代に

なってきたと思います。

 

建設業・製造業独特の会計の話や経営に役立つ情報を

月に1回配信していきます。

是非皆様の経営に、役立てて頂けたら幸いです。

 

 

 

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