あなたにかかる費用はおいくらですか?
おはようございます。クオリアの山田です。
前回までは経営計画の売上計画についてお話してきました。
今回は、
経営資源“ヒト・モノ・カネ・情報”のひとつ、“ヒト”にかかる経費についてみていきます。
経費計画のなかで思った以上に比重を占める『人件費』、
みなさんはどのように計画をたてていますか?
それでは「脳レッジ!!」スタートです。
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財務部門「脳レッジ!!」第24回:
経費計画「人件費」の考え方
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さっそくですが、「人件費」には、
何の経費が含まれているでしょうか?
給与と賞与はすぐに思いついたと思います。
他にも、退職金や社会保険、社員にかかる交通費なども含まれます。
これら人件費をまとめるとこうなります。
□役員報酬、給与、賞与、退職金
□法定福利費(社会保険など)
□ 福利厚生費(社員にかかる交通費など)※※会計事務所様によって科目の振分けが違うことがあります。
では、20万円の社員を追加で1名雇う場合、
年間の人件費はいくらになるでしょうか?
20万円×12ヶ月の240万円を追加すればよいでしょうか。
その他にも、通勤にかかる交通費や就業規則で定めた時間外であれば
残業代がかかります。
さらに計画を立てる上で忘れがちなのが、正社員として雇うと
社会保険料(雇用保険、健康保険、厚生年金等)が
企業側の負担として一部追加になることです。
経費計画の人件費を見積もる場合は、
社会保険料等も上乗せして計上することが重要になります。
さらに賞与や昇給額があれば別途上乗せして計上する必要も
あります。
このように人を雇うということは、
給与以外にもみえない経費があるとともに思った以上に経費がかかっていることがわかると思います。
そのため、
人件費をしっかり予測し計画することが大切なのです。
それでは実際、今年の人件費に対して追加をしていく方法で人件費計画をにたてていきましょう。
①今期(直近期)の人件費の実績を洗い出してみます。
②洗い出した今期の実績をベースに、追加していきます。
※その際に、法定福利費と福利厚生費は細かく算出することは
大変ですので、実績値①で算出した比率(15%、3%)を
増額した予算に掛けて計算します。
このように、直近期の実績を参考に追加していく方法で
計画が立てやすくなります。
その際、社員旅行や社員の制服の一新などスタッフにかかる
経費がすでに計画としてある場合は、
福利厚生費に別途計上が必要です。
今回は、人件費の計画をどのようにたてるのかを
お話させていただきました。
次回は、人件費の分析から
スタッフを増やしていいのかどうかに
ついてお話したいと思います。