通帳残高だけで資金繰りを確認していませんか?
おはようございます。クオリアの山田です。
資金繰りを考える上で、最も重要なことは何でしょうか?
「売上を上げること!」
それももちろん重要なことですが、
まず一番にすることがあります。
それでは、脳レッジスタートです!
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財務部門「脳レッジ!!」第39回:
試算表の重要性
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先ほどの続き、資金繰りを考える上でまず出てくることが、
売上を上げることです。
“ 売上を上げることさえ出来れば資金が増える。”
“ 売上を拡大すれば資金繰りの全てが解決する。”
本当にそうでしょうか?
ただ座っているだけで売上が上がるのであれば話しは別ですが、
大抵の企業は売上を上げるために、それにかかる仕入れや材料、
外注などの変動費や活動するための人件費や広告などの
固定経費がかかります。
売上を上げるために仕入れや外注費がかさんで資金繰りが苦しい
なんてことはよくあります。
しかし、売上が下がると資金が減ってくることは事実です。
正しくは、利益が出ていないから資金が減っていくのです。
では問題点はどこにあるのでしょうか?
その問題発見に重要なのが「試算表」です。
この試算表の貸借と損益のなかに数値となって
問題点が表れている可能性があります。
そのため業績が思わしくない企業に限って、
試算表の作成が非常に遅かったりします。
かの大手航空会社も以前は、試算表の作成が1ヶ月以上後でないと
出来上がっておらず、再建をするひとつのカギとして
試算表の早期作成に取り組んだそうです。
資金繰りを確認するにあたり、
まずは試算表の早期作成と見る癖をつけましょう!