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激戦!外食産業の中のケンタッキーの勝負!!


皆さんは食事をする際にファーストフード店に
行くことはありますか?
私は個人的には最近事件もありましたが、
モスバーガーが好きです^^

では、あなたは
ケンタッキーには足を運びますか?

この問いかけに「頻繁に行くよ!」という方は
アメリカンな方以外は少ないのではないでしょうか?

そんなあまり行かないケンタッキーフライドチキン…
実際、経営状況はどうなんでしょう?
今日は『ケンタッキーフライドチキン』の業況を
のぞき見してみました!

それでは月イチ脳レッジ!スタートです(^^)♫

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月イチ「脳レッジ!!」第120回:

激戦!外食産業の中のケンタッキーの勝負!!

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ケンタッキーフライドチキンといえば…

収益の大部分をクリスマスで稼いでいるのは
有名な話ですよね^^

店舗売上が通常の6~7倍に拡大する
クリスマスキャンペーンは
ケンタッキー最大の商戦期なのです。

昨年の12月23~25日の3日間の店頭売上高は、
なんと過去最高の60億円を記録したそうです。

3日間のみで凄いですよね(^ ^)

しかし一方で…

クリスマス以外の時期
売上を伸ばすことが長年の課題であり、
客数も伸び悩みのようです。

やはりそういった情報からも

ケンタッキー自体が…

ファーストフード店=気軽に手軽によく利用する店

という枠組みから外れている気がするのです^ ^;

そんな客数減に苦しんでいた
「ケンタッキーフライドチキン」にある変化
生じたのです!

ケンタッキーを運営する
日本KFCホールディングス株式会社は
9月に、8月の月次動向を発表しました。

直営店の既存店売上高は…

前年同月比11.4%増加

客数も同9.0%増加と高い伸びを示したのです。

既存店売上高が2ケタ以上の伸び
記録するのはなんと29カ月ぶりだそうです(^。^)

7月の既存店売上高と客数もプラスで着地したことから、
2カ月連続で前年同月を上回る結果となったのです!

実はこの急回復の火付け役となったのが、
「ワンコインランチ」です$^ ^


「ワンコインランチ」は…
オリジナルチキン1ピースに、
ビスケット、カーネリングポテト(Sサイズ)と
ドリンクのセットです。

それぞれ単品で注文すると…
920円のところを、なんと500円で提供したのです!
(7月23日~9月5日のランチタイム限定)

日本KFCホールディングス株式会社
ワンコインランチの情報
http://japan.kfc.co.jp/news_release/news180720kfc.html

ケンタッキーの情報によると、
「女優の高畑充希さんを起用したテレビCMも好評で、
すべてうまく回ってくれたワンコインランチの呼び込み効果は
想定以上だった」そうです。

少し前には、世間の”ちょい飲み”ブームに乗っかり、
その需要を取り込むためにビールセットを発売したり、
曜日限定でオリジナルチキン9ピースパックを
1500円の安値で販売するといった売り方で
ケンタッキーの弱い日常使いに集客をかけよう
対策を打ってきたわけですが…

月次動向を見るかぎりでは、
いずれも効果はいま一つだったのです^^;

これが今回結果につながったケンタッキーの勝負は
CM効果だけでなく、あるきっかけもあったようです。

日本KFCホールディングスは例年、
秋から冬にかけて大学生向けのインターンシップ
行っているそうです。

そこで参加した学生にケンタッキーのイメージを
尋ねたところ…

「価格が高い」
といった声が多く上がったのです。

そうした声があることは
以前から社内でも認識されていたものの、
ケンタッキー好きが集まった学生からも
こういった意見があがってきたことは、
今回のワンコインランチ投入のきっかけの1つになったのです。

ケンタッキー需要は老若男女問わず…
といきたい会社側としては
若い世代の食事選択肢
見逃せないところですよね^ ^

そんなケンタッキーを若い世代にも根付かせることは、
今後の成長に欠かせないわけです!

一定の成果が出たワンコインランチですが、
まだまだ課題もあるのです。

「揚げ物」商品を提供することもあり、
ほかのファーストフード店に比べて
ケンタッキーは商品提供まで時間が長いのです。

客数増加の集客作戦をすれば、
待ち時間が長くなり、販売機会のロスにも
つながりかねないわけです。

5月の決算説明会では…
待ち時間短縮などを目的に注文と提供とで
カウンターを2つに分けるなどの改装を進めると強調。

また、ネット注文の拡大にも力を入れており、
このような作戦が待ち時間短縮となるかの
カギを握るわけです(^ ^)

今回の成功を受けて、10月以降に
またワンコインランチの再投入を検討しているといいます。

外食各社では人件費や原材料の高騰を理由に
値上げの動きが相次いでいます。

収益への影響を考慮すると、
割引キャンペーンの値下げ路線の実施するうえでは、
継続的な売上額の増加や客数増加
重要となります。

今後ケンタッキーが、
クリスマスだけに頼らないビジネスモデルを
構築することができるのか注目していきましょう!

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