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ギター老舗ブランド「ギブソン」がヤバい?!?



ギターブランドで有名なアメリカの「ギブソン」。

ギターユーザーなら誰もが知っているブランドですね^^



実は2018年5月1日、日本における民事再生法に相当する

「米連邦破産法第11章」の適用を米裁判所に申し立てたのです。

要するに事実上の経営破綻です。

負債額は最大5億ドル(約545億円)に上り、

多くの音楽ファンからギブソンのギターがなくなるのでは…

と不安の声が上がっているようです。

実際、どうなるのでしょうか?

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月イチ「脳レッジ!!」第124回:


ギター老舗ブランド「ギブソン」がヤバい?!?


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結論…

今回ギブソンが申請した「米連邦破産法第11章」は、

更生管財人制度がなく、

旧経営陣がそのまま企業に残ることができる法律。



“経営破綻”と言っても、

ギブソンのギター生産開発及び販売事業は

継続していくそうです。





ですので、

“会社の再生”を目的としたもので、

日本の倒産法である会社更生法とは異なり、

民事再生法に近いものです^^





では、具体的にどうなっていくのか?





経営再建計画を策定し、

債権者数にして過半数かつ

債権額にして3分の2以上の賛成により

承認されなければならないのですが…

実際、ギブソンは承認されているのです。







つまり…

「負債を返済できる見込みがある」

ということです。





実際に、アメリカの航空会社である

ユナイテッド航空やアメリカン航空は

申請後にしっかり再生しています。







アメリカン航空に関しては、

現在世界最大規模の航空会社になっているところから考えると、

ギブソンも再建する可能性は十分あるわけです。





そもそもギブソンは、

なぜ経営破綻にまで追い込まれてしまったのでしょう??





それは過大な買収が足かせとなったからです。

「オンキヨー」や「ティアック」、

オランダのフィリップスのオーディオ事業である「ウークス」の

買収が一因とされています。





中でも「ウークス」に関しては

買収金額に見合った回収ができていない

そうです。





要するに…

ギブソンはギター事業だけで見ると黒字だったので、

今後は買収した企業を手放してギター事業に徹する方向性のため

会社自体の再建計画は可能ではないでしょうか。







ではでは、ギブソンだけでなく

他のギター会社の状況はどうなのか?

ギター好きな方はよく知っているブランド

「フェンダー」の場合は…

ソーシャルメディアやデジタルチャンネルを最大限に活用。

「Fender Play」というオンラインの

レッスンサービスを始めて大当たり^o^





レッスンというと教室に通うイメージですが、

世界的にはオンラインレッスンが主流

になっているようです。





レッスン=ギターを初めて買う人が多いので、

登録顧客の情報から顧客ニーズとユーザー特性や傾向から

時代に合った製品を投入し、

マーケティング戦略を展開。





特にこのFender Playからとった顧客情報データからは、

ギター初心者の半数は女性だったようで…

女性へのアピールもさらに強化。

契約アーティストや宣伝画像に使う女性押し!!

ウェブマーケテイング全般についての戦略を

データ取りから組んでいるようです。



さすがデータをつかんでいるからこその

速度感がありますよね!^^





こうしてネット上の人々へのアピールを

強化しながらリアルとバーチャル(ネット)をうまく利用し、

ビジネスの流れをつかんでいるのです^^







ギブソン自体もギター事業に専念することで

フェンダーのように、新たな展開が創出されるかもしれません。





あくまで会社を再建するため

「米連邦破産法第11章」の申請であり、

今回の経営破綻は、ギブソンブランドを守るため

現段階における最良の手段だったのかもしれませんね。



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