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数字はザックリ捉えて見てみよう。

おはようございます。クオリアの佐分利です。

今回は、“会計の基本的な仕組み”についてお話したいと思います。

それでは「脳レッジ!!」スタートです。

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脳レッジ!!第77回:

数字はザックリ捉えて見てみよう。

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前回、「必要なのは会計の知識ではなく会計的思考法である」

とお話ししましたが、会計的思考法を身に付けるうえでは、

まず貸借対照表損益計算書を理解することが

大切です。

企業の財政状態は「貸借対照表」という決算書によって表され、

企業の1事業期間の収益と支出は「損益計算書」という

決算書によって表されます。

 

企業の様々な活動によって、企業の財政状態と損益が変化します。

つまり、貸借対照表と損益計算書が変化するのです。

この貸借対照表と損益計算書がどのように変化するか、

それが企業にとってどのような意味をもつのかを理解することが、

会計的思考法ということです。

複雑な企業活動を、貸借対照表と損益計算書によって

大局的に捉えるのです。

企業の様々な活動が企業の財政状態と損益に

どのような影響を与えるか

大局的にイメージできれば、より効果的なコミュニケーションや

適切な意思決定が可能となります。

 

貸借対照表や損益計算書には、

「現金預金」「建物」「借入金」「売上高」・・・など

様々な項目が並んでいます。

これらを会計の世界では勘定科目(科目)といいます。

 

勘定科目には、五つの種類があります。

資産、負債、資本、収益、費用の五種類です。

資産、負債、資本は貸借対照表に計上され、

収益と費用は損益計算書に記載されます。

 

ではまず、「貸借対照表」とは?

 

貸借対照表は、企業の財政状態、

つまり「資金をどこから調達し、その調達した資金が何に投資されている

のか」を示すものです。

貸借対照表は、バランスシート、“Balance Sheet”  B/S、と呼ばれます。

 

B/Sは、左と右上と右下の三つに大きく分かれており、

左側に資産の部、右上に負債の部、右下に純資産の部があります。

 

資産の代表科目は現金です。

資産という言葉のイメージ通りなので、わかりやすいですよね。

また、現金で支払って購入した材料や商品在庫、建物などの固定資産も

資産科目です。

つまり資産の部には、

現金と、現金が姿を変えたものが計上されます。
負債の部は、金融機関や投資家などから借りることで

お金を調達した場合に生じる借入金や社債などの負債科目が計上さ

ます。
純資産の部は、株主の持分を示す部分です。

資産から負債を引いた部分になります。

代表的な科目は、法人の場合は「資本金」、個人事業の場合は「元入金」

ですね。


右側の負債の部と純資産の部が「資金をどこからどれだけ調達したか」を

示し、

左側の純資産の部が「調達した資金が何に投資され、どのような状態に

あるか」を示しています。

 

もうひとつ貸借対照表で重要な点は、

資産や負債の情報は将来の情報も表すということです。

次回は、貸借対照表のもうひとつの重要な点についてお伝えします

 


経営コンサルタント渡辺拓久による 「渡邉視点」

 

今回は、会計の基本的な仕組みについてでした!^^

いかがでしたか?
そのうえで貸借対照表損益計算書を理解することが

大切ということでしたね。

でも実際にいかがですか?

なかなか読んでも理解しにくいですよね^^;

 

そこで、今回伝えたかったのは

重要な論点を大局的に捉える

ということです!!

まずは何よりも・・・

この貸借対照表と損益計算書があなたの会社にとって

どのような意味をもつのかを

理解することなのです。

 

それら数字が

適切な意思決定をするための

重要な武器となるのです。

 

数字は数字で苦手だし、

数字になる前の“活字”は活字で読むのがつらいですね。

ですが、今回、数字をザックリ捉えるためには理解が必要です。

「決算書が読めないといけない」

とはよく言うものの、まずは数字を眺める前に

貸借対照表や損益計算書の意味合いを何度も何度も

このメルマガを読み直しておさらいをしてくださいね^^

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