「はじめに利益ありき」という考え方
おはようございます。クオリアの佐分利です。
あなたの会社の売上目標はどのように作成しましたか?
その売上目標は、しっかりとした根拠をもった数字でしょうか?
せっかく売上目標を作るのでしたら、
自分自身のためになる役立つ売上目標を作りたいですよね。
今一度、売上目標の立て方について考えてみましょう。
それでは「脳レッジ!!」スタートです。
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財務部門「脳レッジ!!」第19回:
売上目標の立て方
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来期の売上を予測する際、1年間の平均値を計算し、
その平均値をベースにその○○%UP、
あるいは、昨年の○○%UPなどと、計画を立てる方も
多いのではないかと思います。
○○%UPの数字の根拠は何でしょうか?
また、何故○○%上げる必要があるのか?
その理由は明確でしょうか。
正しい売上目標の立て方は、
①まず欲しい(必要)利益を明らかにする。
②その利益を得るために、必要な売上を決める。
売上目標を達成したとしても利益が残らなければ、
いずれはお金がなくなり倒産してしまうかもしれません。
だからこそ、欲しい(必要)利益から必要な売上を
算出しなければいけません。
計画を立てる大事なプロセスは、
①必要な利益を考える
②回収しなければならない費用を加える
③稼がなければならない利益を算出
それらを基に、売上目標を立てる逆算思考が必要です。逆算思考で計算される売上は、根拠がある売上目標になります。
では、必要利益をどう決めればいいでしょうか?
必要利益を算出する際に忘れてはいけないことは、
利益から支払わなければいけないのもがあるということです。
借入をしていたら、返済があります。
この借入金の返済は、経費ではないので、
利益で賄うしかありません。
また、利益が出たら税金がかかりますから、
支払う税金分も絶対に確保しなければいけない利益ですね。
ここからが、大切なポイントです。
みなさまは「貸借対照表」を見ていますか?
慣れないと難しいですが・・・。この「貸借対照表」の見栄えを良くすることが
実は経営において重要なのです。
金融機関が会社に資金を融資する際には、
必ず貸借対照表の指標を重視します。
例えば、貸借対照表の自己資本と他人資本の割合の
自己資本比率を見られます。
自己資本比率を良くするための必要利益がいくらなのか
知ることが重要です。
次回は、必要利益を知るための貸借対照表の分析について