投資は購入だけがすべてではないって知ってましたか?
おはようございます。クオリアの山田です。
前回、設備投資にかかる減価償却費について
お話しさせていただきましたが、
その設備投資にも経営状況に合わせた
選択肢があることをご存知でしょうか?
それでは「脳レッジ!!」スタートです。
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財務部門「脳レッジ!!」第29回:
投資計画「リース」という考え方
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さて、まずリースとは何かをちゃんと理解できていますか?
◆リースとは、
あるもの(以下「物件」という)を一定の期間、
リース会社が借り手に賃貸する取引です。
借り手は、自社で購入した場合とほぼ同様に
使用することができます。
◆リースできるものについてですが、
複合機や車、生産設備(職場で使用する機械など)や
家具、通信設備など基本的にリースできないものはないと
言われています。
◆ではリースにするメリットはなんでしょうか?
一番は、設備投資時の資金のキャッシュアウトを
抑えられることです。設備投資となると資金が必要になります。
資金に余裕があれば別ですが、融資に頼ることも少なくありません。
銀行借入の場合、企業に対して融資枠が設定されていることが
一般的ですのでいざというときに借入が難しいこともありえます。
次に管理面の省力化です。
購入であれば通常自社で手続きをするところを、リースの場合、
リース会社が調達や定期管理、保険更新や廃棄など
任せておけばいいので、人的負担の軽減になります。
またリース会社によっては更なる付加サービスを
提供してくれるところもあります。
◆そして、重要なのがリースの契約分類です。
大きく分けて2つあります。
・オペレーティングリース
リース会社が設備を購入し、それをリース期間に応じて
賃貸する形態です。借り手は利用料としてリース料金を
支払います。期間が終わると物件を返却する必要があります。
特徴として、リース料の総額が物件価格より少なく済みます。
またリース期間を柔軟に設定可能です。
・ファイナンスリース
資金を借りて物件を購入し、借りたお金を返済していく
形態です。いわゆるローンを組んで購入したことになります。
リース料の総額が物件価格を上回る特徴があります。
リース期間は最低限期間が決まっており、原則として
中途解約ができません。リース期間終了後に所有権を
どうするかでさらに2つに分かれます。
-所有権移転 : リース期間の満了と同時に借り手が
所有権を獲得できるものです。
-所有権移転外 : 物件の所有権は実質「リース会社」に
あります。
今回は、リースの概要についてお話いたしましたが、
上記のように結果的にそれぞれ良し悪しがあり、また
リース会社によって条件やメリットが変わるため、
その時の資金繰りや費用対効果、将来的にそのもの自体を
どう運用していくかを計画的に考えて選択する必要があります。
一例として、クオリアでは「複合機」をリースする場合は、
オペレーティングリースで契約し、リース期間満了後は
返却・借換えと考えています。なぜなら複合機自体は消耗品であり、
稼動を考えると4~5年も使用すれば故障や不具合がでたり
(弊社が今その状態です。。)また新しい型がでていたり
するからです。そう考えると100万円以上する複合機については、
入れ換えていくほうが得策だと考えています。
このようにリースの組み方は、それぞれの考え方で損得が
分かれるのでリースの組み方でお悩みの方は、
クオリアまでご相談ください!