なぜ黒字倒産は起こる?
おはようございます。クオリアの佐分利です。
世の中には、「黒字倒産」という言葉があります。
黒字なのに倒産する会社がある一方で、
これは一体どういう事なのでしょうか?
今回は、「黒字倒産」を引き起こすカラクリについてです。
それでは「脳レッジ!!」スタートです。
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脳レッジ!!第87回:
なぜ黒字倒産は起こる?
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「黒字倒産」とは、損益計算書上では
黒字の状態(利益は出ている)であるにもかかわらず、
企業などが倒産してしまうことを言います。
実は倒産する企業の半数近くはこの黒字倒産だというデータもあり
黒字なのに倒産する会社がある一方で、
これは一体どういう事なのでしょうか?
黒字倒産がおきるのは、
現金の動きと費用収益が一致していないからです。
そもそも、
赤字や黒字は倒産に関係ありません!
黒字でも倒産する会社があれば、
毎年赤字でも何とか凌いでいる会社もあります。
この違いは何かというと、
「会社の中に現金があるかどうか」です。
いくら売上や利益が出ていたとしても、
現金を回収できていないことはよくあります。
多くの企業はツケで商売するからです。
商品を売ったとしても、それは「
というだけであり、
売上の入金のタイミングよりも先に費用の出金が来てしまうと、
手元に支払のための現金がないという状況に陥ってしまいます。
これが「黒字倒産」を引き起こすカラクリです。
次回は、さらに詳しく「黒字倒産」についてお話しますね。
今回は「黒字倒産」というテーマでしたね!
私もセミナーの冒頭の話題でよくお話をする情報です^^
全国の企業件数が約38万社。
そのうち、平成27年度(2015年4月-2016年3月)の
倒産企業件数が8,684件・・・
多い?!少ない?!
前年度比9.0%減(859件減)、
年度としては7年連続で前年を下回り、
1990年度(7,157件)以来、
25年ぶりに9,000件を割ったようです。(
金融機関の金融支援効果や、原油や鉄鋼関連価格の低下により
資源安であったことや、大手輸出企業の業績拡大に牽引される
形で景気の底上げにも影響したなどの要因と言われています。
でも、実際にこれだけ多くの企業が倒産しているのです。
今回のお話でもあったように、倒産企業の全てが
赤字で倒産したわけではないのです。
そうです。
「赤字だから倒産するわけではない・・・」
という経営の怖さ^^;
昔ながらの現金商売でなく
取引の形態が複雑化しているため
余計と資金繰り実態が分かりにくくなるわけです・・・
次回、さらに深く掘り下げましょう!