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3年目の憂鬱?!アイコスの展開


3年目の憂鬱?!アイコスの展開
今ではよくみる加熱式たばこ…
発売当時はたばこを吸わない私でも
知っているぐらいその人気ぶり、売れ行きぶりを見ていました。
私の周りでは実際に、紙巻きたばこを吸っている方が
だいぶ減ったように感じますが、あれから2年後の今…
どうなったのでしょうか?

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月イチ「脳レッジ!!」第122回:

3年目の憂鬱?!アイコスの展開


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国内のたばこの市場は2017年に約1514億本と、
ピークだった1996年から60%も縮小したそうです。

各社は縮小し続けるたばこ需要を補うため、
加熱式たばこに活路を見出そうと展開。

フィリップ・モリス・インターナショナル(以下、フィリップ・モリス)
アイコスを全国で発売したのは2年前の2016年。
煙が発生せず臭いも少ない
加熱式たばことして大ヒット。
私もたばこを吸うお客さんに進めてました(^^)

2017年からは…
競合のブリティッシュ・アメリカン・タバコが「グロー」、
2018年には日本たばこ産業(JT)が「プルーム・テック」を
全国販売するなど…大手3社がそろって
加熱式たばこに参入しています。

実際、こうやっていろいろ調べていると
コンビニエンスストアのレジ周りに置いてある
加熱式たばこなるモノ(それさえも分かってない^_^;)に
やっと目がいきますね…
以前は、ぷるーむてっく?みたいなレベルです。

そんな加熱式たばこは、
各社の積極的なプロモーションの効果もあり、
2017年の市場規模は約6000億円
2016年に比べて約3倍に急拡大
紙巻きたばこを含めたたばこ市場でのシェア割合も
20%近いようです。
すごい勢いですよね!^^

そんな中…
たばこメーカーのフィリップ・モリスは10月22日、
加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」の新製品を発表

今回発表されたのは「アイコス3」と
「アイコス3 MULTI(マルチ)」の2製品、11月15日から
全国に9店舗あるアイコスストアと通販で販売を開始。

デザインを刷新したほか、たばこを1本吸うたびに
必要な充電時間を短縮したそうです。

フィリップ・モリスがうたう「有害物質9割減」や
吸いごたえなどは変わらないようです。
たばこを吸ったことのない私には
全くよく分からない世界感です(笑)^_^

一方、「アイコス3マルチ」は、たばこを加熱する部分と
バッテリー部分が一緒になっており、
10本連続で吸うことが可能になったそうです…
従来は1本吸うごとに数分間の充電が必要なことなど
ユーザーの不満が多かった点が、
今回の新製品では数多く改善されているそうです。
何度もしつこいですが、10本連続って…^_^;

ちなみに…
アイコスのバッテリー寿命はおよそ1年だそうで…
寿命を過ぎた製品は充電時間が長くなったり、
そもそも充電ができなくなったりするわけです。
前モデルは2017年3月に発売されており、
今回の新製品で買い替え需要を取り込みたい
狙いもあるようです。
携帯電話と同じような需要の取り込みですね^^;

新しいもの好きな私も唯一、
このアイコス3について興味あるのはデザイン
どうもゴールドとかは早々に
売り切れで待ち状態だそうです。
そこだけはなんかわかる気がします(^^)

でも、アイコスを中心に爆発的に成長してきた市場は
2018年に入って成長は明らかに鈍化し始めているという。

実際、加熱式たばこ市場の成長率を2018年以降は
1ケタに減速すると業界内でも予想
しているようです。
発売から3年を過ぎて早くも市場は成熟化!?

競合3メーカーによる競争は激しいようで…
紙巻きたばこで国内シェアトップのJTは、
出遅れていた加熱式たばこの生産体制を急ピッチで整備。
今年9月を予定していた全国拡販の時期を7月に前倒しして、
コンビニでのJTの加熱式たばこ製品のシェアは10%まで向上。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコも、
7月にグロー専用の新ブランドを発売しラインナップを拡充。
サンプルを配布するなどの攻勢。

たばこ市場そのものの縮小が続くため、
加熱式たばこもいつかは曲がり角を迎えるわけです。

市場を切り開いてきた加熱式たばこのパイオニア「アイコス」は、
新製品を武器に顧客層をどこまで広げることができるのか…
動向を見ていきたいですね!

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