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パチンコとゴルフの関係


ちょうど気候のいい時期に入り、ゴルフ好きな方には楽しい時ではないでしょうか。
今回は「ゴルフ関連」にフォーカスしてみました。




ここ3年のコロナ禍は「ゴルフは感染リスクが低い」と言われたことから、ゴルフ界にも影響を与え、20代、30代などの若年層のゴルフ人口が増えたそうです。
リモートワークの普及で都市部、特に東京都内中心部ではオフィスの縮小、移転などもあって空室がかなり増え、そこに“インドアゴルフ練習場”がつくられるケースが多くなったようです。
一方、屋外の大きな練習場は閉鎖が続いているようです。
全日本ゴルフ練習場連盟の調査によると、2022年の1年間に屋外練習場は全国で31カ所減り、インドア練習場は57カ所増えたそうです。





実際に、我々の東海圏内でも名古屋を中心にちょっとした居抜き物件に、インドアゴルフ練習場ができているのをかなり多く目にするようになりました。
「ちょっとした」と言える程、かなり狭いテナントスペースを再利用しているという驚きもありますが、関東地域ではパチンコ店を再利用したインドア練習場もできているそうです。
例えば「インドアゴルフ・リーブル」という店舗は、まさにパチンコ店を彷彿させる建物の外観。
リーブルのグループ会社が運営していたパチンコ店を“業態変更”してインドア練習場にするという試みです。





パチンコ人口が年々減っている中、コロナ禍もあって、パチンコ業界としても新しい業態へのシフトを急ピッチで検討していることでしょう。
レジャー白書によると、2021年のパチンコ参加人口は720万人でピーク時の4分の1ほど。警察庁の発表資料によると店舗数も2022年は7,665店で、前年より800店ほど減少。業界も回復に力を入れているそうですが、やはり今後はパチンコ店のみの事業展開では難しいのも事実です。





この業態変更した「インドアゴルフ・リーブル」は、立地も駅から徒歩圏内でありながら、パチンコ店ならではの広さと天上の高さが最大限に活かされ、打席数も多く、先ほどの名古屋の小さなインドア練習場とは異なり、郊外の屋外練習場で練習しているような気分になれます。
さらに打席は壁で仕切られていてプライベート感がしっかりある造り。これは、ミスショットした時に丸見えで恥ずかしいという初心者でも落ち着いて楽しめる空間にするためのようです。私的にも嬉しい造りです(笑)





この「インドアゴルフ・リーブル」で、もう1つすごいのは「運転免許返納者限定特典」というサービスです。
車で郊外の練習場やラウンドに行けなくなったとしても、近くのインドア練習場に入会してゴルフに触れることができるということです。
運転免許返納者には、入会金を無料、初月会費50%オフの特典。
しかも、この「インドアゴルフ・リーブル」は24時間営業。
高齢者の方であれば、毎日行ったとしても1日330円ほどで済む料金設定だそうです。毎日は行かないとしてもリーズナブルな価格設定ですよね。





団塊世代が2030年に80歳になる「2030年問題」。
ゴルフ業界にとって、若年層の取り込みと共に高齢者のリタイア防止が大きな課題になってきます。
若年層のゴルフ参入への壁として“車離れ”による練習場やゴルフ場への「足」がない、という問題があります。同じく高齢者についても免許返納後の「足」の問題が出てきます。
最寄り駅からの送迎サービスなどで、練習場やゴルフ場に行けるようなサービスを考えていくことが必要になるのではないでしょうか。
パチンコ業界のみならず、ゴルフ業界にとっても今回のリーブルの取り組みが何かのヒントになるかもしれないですね。

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