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会計的思考法のポイントは3つ

おはようございます。クオリアの佐分利です。

会計的思考法を身に付けるために、

まず貸借対照表、損益計算書について

お話しましたが、ご理解いただけましたでしょうか?

今回は、会計的なものの見方、考え方が出来るようになるための

3つのポイントをお話したいと思います。

 

それでは「脳レッジ!!」スタートです。

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脳レッジ!!第93回:

会計的思考法を身に付けるための3つのポイント


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まず1点目のポイントは、

会計の世界は左(借方)と右(貸方)に分かれていて、

ある企業活動に関して常に「原因」「結果」の両方を

同時に記録するということです。

 

たとえば、現金が増えたという「結果」に対して、

なぜ現金が増えたのか、借り入れたのか、

貸したお金が返ってきたのか、

商品をお客様に買っていただいたのか、という

「原因」を常に同時に記録します。

 

2点目のポイントは、

貸借対照表の左側に「現金」が計上され、

貸借対照表または損益計算書の右側に

「現金が増加した原因」が計上されるということです。

たとえば、現金が増加する企業活動としては、

銀行からお金を借りるというものがあります。

 

銀行から100万円のお金を借りた場合、

左側に「現金100万円」と記載され、

右側にその現金が増加した原因として

「借入金100万円」と記載されます。

これをイメージとして頭に定着させましょう。

 

 

膨大な会計処理ルールを、

いちいち覚える必要はまったくありません。

 

まず、左側に現金が記載され、

右側に現金が増えた原因が記載されるという

イメージを頭に染み込ませることが大切です。

 

 

そして3点目のポイントが、

貸借対照表の左側に計上された「現金」が

徐々に他の資産に姿を変え、損益計算書の費用になっていき、

『価値』が創造されていくということです。

 

企業は現金を使って様々な投資をします。

このとき現金が様々なものに姿を変えていきます。

 

 

たとえば、保有している現金500万円のうち

商品を買うために100万円支払ったとすると、

左側の現金が100万円減少して、その分左側に100万円

の商品が増加します。

 

つまり、現金のうち100万円が

商品という「資産」に姿を変えます。

左側の現金が100万円減って左側に商品が100万円増えるだけなので、

右側には何の影響もありません。

単に、左側の現金が商品に姿を変えただけです。

 

同じように50万円を給料として支払った場合は、

左側の現金が50万円減少して、

その分左側に50万円の費用が増加します。

つまり、現金のうち50万円が

給料という「費用」に姿を変えます

 

 

こうした活動を通じて、

現金が減少して他の資産や費用に変わっていきます。

そして、このように現金が姿を変えていく過程

『価値』が創造されています。

 

 

企業は、給料を支払ったり、研究開発をしたり、

商品を仕入れたりといった活動によって価値を創造します。

 

現金が給料という費用に姿を変えることで、

社員が働いて価値を生み出します。

 

現金が研究開発費という費用に姿を変えることで、

企業がつくる製品の価値が高まります。

 

現金が商品という資産に姿を変え

お客様のニーズに合わせて陳列されることで、

その商品の価値が高まります。

 

 

貸借対照表の左側に計上された「現金」が、

徐々に他の「資産」に姿を変え、

損益計算表の「費用」になっていき、

『価値』が創造されていくのです。

 

脳レッジ!! メルマガ第93回

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価値の創造…

とても深い話ですね^^

 

会計を少しでもかじったことの

ある方だととても納得の理論です。

 

 

あなたの月次や決算書は

会計の世界では

「資産」や「負債」、「売上」や「仕入」「経費」の集合体で

できています。

当然、あなたの商売も

その「資産」だとか「費用」だとかいう表現は

別として、“入りと出”で会社の動きを

認識していますよね!

 

 

私なりに今日のポイントをお伝えすると・・・

脇田 雄太様が目にする月次数字や決算書の

よくわからない文字表示(科目)と数字の羅列ですよね^^;

 

でもその収益や費用、資産の入りと出の

先には価値を生み出す活動になっているということ^^

 

決算書の科目をそんな見方で

見ると、単なる科目や数字の

見え方が変わるのではないでしょうか?

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