クオリアメルマガ

300円の水を買いますか?

おはようございます。クオリアの佐分利です。

このメルマガをスタートした時に、

「必要なのは会計の知識ではなく『会計的思考法』です。

とお話ししましたが、覚えていらっしゃいますか?

 

ビジネスを成功させるために必要な会計的思考法である、

企業の財政状態と損益に与える影響を頭の中でイメージできることは、

「企業活動の本質を会計と非会計の両面から理解すること」について

これから、お話ししていきたいと思います。

 

それでは「脳レッジ!!」スタートです。

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脳レッジ!!第99回:

企業活動の本質とは何か?

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企業活動の本質は、価値の創造です。

価値を創造できなければ、企業としての存在意義は極めて乏し

くなってしまいます。

 

それどころか、企業としての存続も危ぶまれてしまいます。

企業活動の本質が価値創造であることは、会計の仕組みを正しく

捉えていれば容易に理解できます。

 

企業は商品やサービスを生み出すために、

様々な費用を支払います。

この費用を売上が上回った場合に、

その差額が利益になります。

つまり、売上—費用=利益 ということです。

 

しかしここで考えていただきたいのは、

なぜお客様は、企業が支払った費用以上の価格で

その商品やサービスを購入するのか、ということです。

 

たとえばコンビニで売られている100円の水を

コンビニの隣で300円で販売しても、

誰も買う人はいません。

それは、そのような単に仕入れて売るだけの

ビジネスは、何も価値を生み出していない

からです。

しかし、たとえば富士山の山頂では

100円の水300円で売られています。

これは、山頂までに運ぶ輸送コストなどもありますが、

お客様が300円を支払って購入するのは、

このビジネスが「山頂で水を飲める」という

価値を生み出しているからです。

 

この会社が仮に水を1本80円で仕入れていて、

輸送などのコストに1本あたり100円かかったとしたら、

1本あたりのコストが180円なので、

1本300円で販売すれば120円の利益を得られます。

お客様は、富士山の山頂で水を飲めることの価値が

120円よりも大きいと考えるから、ふもとでは100円で

販売されている水を300円で買うのです。

逆にこの会社が生み出した価値、

つまり山頂で水を飲めることの価値が120円よりも

小さいと考えれば、お客様はその商品を購入しません。

 

このように、お客様は、

企業が支払った費用以上の価値がある

と考えるからこそ、その費用を上回る価値で

商品やサービスを購入するのです。

お客様が価値を見出していなければ、

わざわざ原価よりも高い価格を払って

その商品やサービスを買う理由はありません。

 

つまり、費用を上回る収益を得るためには、

企業活動によって新しい価値を創造していなければならないのです。

お客様に提供した価値に見合った

利益を得ているということです。

「富士山の山頂の水」は単純な例ですが、

企業は、お客様からみた価値を創造するからこそ

利益を得て存続することができるのです。

 

 

2016年の「脳レッジ!!」は今回が最後の配信です。

1年間、お読みくださりありがとうございました。

 

来年からは「脳レッジ!!」新体制でお送りします。

また来年もよろしくお願いします。

 

脳レッジ!! メルマガ第99回

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みなさまは、300円のお水

買いますか?^^

今回の例にもあった通り、

コンビニで売られている100円の水を

コンビニの隣で300円で販売しても売れない・・・

それは、単に仕入れて売るだけのビジネスは、

何も価値を生み出していないからです。

価値を感じないものに

人はお金を出さない・・・ですよね

お客様が価値を見出していなければ、

わざわざ高い価格を払って、商品やサービスを

買う理由はありません!^^;

 

つまり、当たり前ですが・・・

かけた費用を上回る収益を得るためには、

企業活動によって“新しい価値”を創造して

いなければ、売りにつながらないのです。

 

新しい価値は、

お客様から見たその商品・サービスに対する

価値、納得度合い、満足感を満たした時に

創出されます^^

そうです!

その時にはじめて

利益を得て存続することができるのです。

 

販売戦略のような話ですが、

会計的に言っても費用以上の売りが立たなければ

赤字になってしまうわけです。

企業はお客様に提供した価値に見合った

利益を得ているということです。

 

いつもと違った目線で見てみると、

また自社の商品・サービスの提供の仕方について

改めて考えさせられますよね!

 

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