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企業が創造すべき価値

はじめまして、クオリアの米田です。

今回より財務部門に独立しての配信となりました。

これまで配信しておりました、佐分利に加え

山田と米田が交代で配信していきます。

 

今回は企業が創造すべき価値について

損益計算書と貸借対照表を思い出しながら考えてみましょう。

それでは「脳レッジ!!」スタートです。

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財務部門「脳レッジ!!」第1回:

本源的価値こそが重要


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資金の調達において仕訳をしますと、

現金が左側

現金が増えた原因が右側に記載されます。

調達した資金を投資すると、

左側にあった現金が

他の資産や費用に姿を変えます。
そして資金の回収によって仕訳をしますと

現金が左側

現金が増えた原因が右側に記載されます。

その増えた現金の額が費用を上回ると、

利益が生じます。

ここで資金の調達から投資への変化を見ると、

左側にあった現金が他の資産や費用に姿を変えるだけです。
たとえば調達した180万円のお金が

180万円の費用に姿を変えるだけなので、

会計上もつながりのある一連の変化であるといえます。

しかし資金の回収においては

費用を上回る額の現金が回収されます。

180万円の費用を上回る300万円の売り上げが発生します。

この差の120万円は何なのか。

これが企業が創造した価値であり、企業の利益になります。

企業が120万円の価値を生み出したから、

180万円の費用に対して300万円の売上が生じ、

企業は120万円の利益を得ることができたのです。

利益は創造した価値の対価であるという真理は

極めて重要です。

それでは企業が創造すべき価値とは何でしょうか?

それは「お客様を幸せにし、

世の中をよりよくすること」です。
お客様が、原価よりも高い価格を支払って

商品やサービスを購入するのは

お客様が幸福を感じる本源的価値

その商品やサービスに見出しているからです。

そうした本源的価値が生み出されているからこそ、

会社は利益を得る事が出来るのです。
最近では、大変残念なことに多くの企業のトップが

テレビカメラの前で頭を下げています。

彼らが共通して陥ってしまった罠は、

本源的価値を創造することなく、

創造価値や時価総額、会計上の利益ばかりを

追い求めようとしたことにあるといえます。

本源的価値を創造することなく利益を得ようとすると、

誰かから価値を奪わざるを得なくなり、

それは結局損失となって還ってきます。

なので財務理論上の価値よりも

「お客様を幸せにし、世の中をより良くする」

本源的価値を特に重視してみてください。

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