うちはどこまで事業を続けられるか?!
新年も明け、1ヶ月もあっという間にたちましたが
皆さんはどんなスタートの1ヶ月だったでしょうか?
弊社も2月より事務所を移転拡張して、
また新たなスタートとなります。
今回の「月イチ脳レッジ!」は、弊社の毎月のニュースレターで
私が書いた内容をさらに掘り下げてお伝えしていこうと思います。
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月イチ「脳レッジ!!」第112回:
うちはどこまで事業を続けられるか?!
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企業には年度や節目の区切りなどがありながら、
企業は終わることなく「企業継続」を原則としているわけです。
長く続けるという社会的意義のもと、
「100年企業」という言葉もよく聞きますよね。
さらに続けると…
世界最古の企業が西暦578年創業の「金剛組」であるのは
よく知られた話です。
でも、現在は元の一族企業は清算されており、
事業が譲渡されていることから、その企業そのものが
一貫性を保って存続しているかという議論もありますが…
その商号が1,440年もの間、受け継がれてきたのは
とてもすごいことですよね!^^
しかし、多くの企業は年月とともに経年劣化するものです。
2016年に倒産した企業の平均寿命は
24.1年(東京商工リサーチ)ということなので、
当然、経営者や社員の高齢化からの衰退もあるわけですが、
環境変化や事業の陳腐化という原因もあるのです^^;
そして…
2016年に倒産した企業のうち、
業歴30年以上の老舗企業の構成比は32.2%
もあるのです^^;
企業倒産はバブル期並みの低水準だそうですが、
それでも業歴が30年も続いても寿命を迎えて
しまうわけです…
老舗企業の構成比割合は2011年以降、
6年連続で30%以上が続いているようです。
(東京商工リサーチ)
老舗企業は不動産や内部留保などの資産が厚く、
金融機関や取引先の信用を得やすいのですが、
これまでの強みの資産はデフレで価値が目減りし、
金融庁は過去の業績や個人保証や担保などに依存した
「日本型金融」の脱却を目指すなど、企業を取り巻く環境は
大きく変化している。
過去の成功体験にしがみつき
時代の変化に適応できず業績悪化から
倒産に至るケースも増えているのでしょう。
逆に業歴10年未満の企業の倒産は
1,677件(構成比22.4%)で、構成比は前年より
0.5ポイント低下しているようです。
倒産が減少する中で、若い企業ならではの
時代対応力に富んでいることが
うかがえます^^
補足ですが…
産業別で最も平均寿命が長いのは製造業が32.1年。
逆に短命は金融・保険業の14.4年だそうです。
新たなことに挑戦し、日々の進化を意識しないと
残ることさえ出来ないので、自社の“先を考えること”が
とても重要ですよね。