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利益を生む本質

おはようございます。クオリアの山田です。

本日より、財務1分塾を一緒に配信していきますので

宜しくお願いします!

 

今回は企業が創造すべき価値、

いわゆる利益を生む本質についてお話します。

それでは「脳レッジ!!」スタートです。

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財務部門「脳レッジ!!」第2回:

利益を生み出す価値の変化

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前回、米田より、財務理論上の価値よりも、

お客様を幸せにすること、世の中をより良くすること

重視すべきとお伝えしました。

 

「ん?」と

 

疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なぜ重視すべきなのか。

実は社会の構造的な変化が背景にあります。

 

旅行代理店のビジネスを例にあげて考えてみましょう。

 

旅行代理店では、旅行チケットの購入ができますが、

その旅行チケットは、仕入原価に人件費やコストを加え

さらにプラスの値段設定でお客様に販売することで、 利益を得ています。

 

なぜお客様は仕入原価より高い旅行チケットを購入するのでしょうか?

 

一つ目の理由は、

お客様が面倒な作業を代わりに行う、作業の代替

 

二つ目の理由は、

そのチケットをどこで仕入れ、また安く仕入れるために

どうすればいいのか等の情報とノウハウをもっている、

情報の非対称性

 

そして三つ目は、

個人が少しずつ買うより、企業としてまとめて

購入することで安く仕入れることのできる規模の経済です。

 

企業はこの、作業の代替・情報の非対称性・規模の経済、を主として

価値を生みだし、その対価として利益を得ていました。

 

しかし現在、情報通信の発達とグローバル化によって

これらが価値を持たなくなりつつあり

収益機会が小さくなっています。

 

作業の代替についていえば、

世界中でもっと安く効率的にできる国や地域で作業が行われ、

単に作業を代替するだけのサービスで

高収益を得ることは困難になっています。

 

情報の非対称性についてはいうまでもなく、

個人が誰でもインターネットを通して情報を得ることができ、

企業が情報優位という単純な構図は崩壊しています。

 

規模の経済については、まだ価値の源泉として残っていますが、

複数の個人がウェブで集いまとめて大量発注することで

価格を引き下げる サービスが普及するなど、

供給者側とお客様との差異は小さくなってきています。

 

つまり、企業のあるべき価値はすでに変わっています。

 

そのため、

お客様や世の中に必要な付加価値を

創造することこそが、

利益を生む本質なのです。

 

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企業が創造すべき価値

はじめまして、クオリアの米田です。

今回より財務部門に独立しての配信となりました。

これまで配信しておりました、佐分利に加え

山田と米田が交代で配信していきます。

 

今回は企業が創造すべき価値について

損益計算書と貸借対照表を思い出しながら考えてみましょう。

それでは「脳レッジ!!」スタートです。

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財務部門「脳レッジ!!」第1回:

本源的価値こそが重要


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資金の調達において仕訳をしますと、

現金が左側

現金が増えた原因が右側に記載されます。

調達した資金を投資すると、

左側にあった現金が

他の資産や費用に姿を変えます。
そして資金の回収によって仕訳をしますと

現金が左側

現金が増えた原因が右側に記載されます。

その増えた現金の額が費用を上回ると、

利益が生じます。

ここで資金の調達から投資への変化を見ると、

左側にあった現金が他の資産や費用に姿を変えるだけです。
たとえば調達した180万円のお金が

180万円の費用に姿を変えるだけなので、

会計上もつながりのある一連の変化であるといえます。

しかし資金の回収においては

費用を上回る額の現金が回収されます。

180万円の費用を上回る300万円の売り上げが発生します。

この差の120万円は何なのか。

これが企業が創造した価値であり、企業の利益になります。

企業が120万円の価値を生み出したから、

180万円の費用に対して300万円の売上が生じ、

企業は120万円の利益を得ることができたのです。

利益は創造した価値の対価であるという真理は

極めて重要です。

それでは企業が創造すべき価値とは何でしょうか?

それは「お客様を幸せにし、

世の中をよりよくすること」です。
お客様が、原価よりも高い価格を支払って

商品やサービスを購入するのは

お客様が幸福を感じる本源的価値

その商品やサービスに見出しているからです。

そうした本源的価値が生み出されているからこそ、

会社は利益を得る事が出来るのです。
最近では、大変残念なことに多くの企業のトップが

テレビカメラの前で頭を下げています。

彼らが共通して陥ってしまった罠は、

本源的価値を創造することなく、

創造価値や時価総額、会計上の利益ばかりを

追い求めようとしたことにあるといえます。

本源的価値を創造することなく利益を得ようとすると、

誰かから価値を奪わざるを得なくなり、

それは結局損失となって還ってきます。

なので財務理論上の価値よりも

「お客様を幸せにし、世の中をより良くする」

本源的価値を特に重視してみてください。

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